オリジナル特典「練習の仕方について 」

こんにちは、
チェロのくろです。


今回は、
練習の仕方」および
練習曲の進め方」について
お話していきます。


YouTubeメンバーシップでは、
練習曲集のレッスン動画を
随時配信しています。
ぜひ参考にしてみてください。


目次

練習の進め方について

はじめに(入門)

まずはじめに、
チェロの基礎知識を知りましょう。

1.チェロの構え方
2.弓の持ち方
3.ボーイングの仕方
4.各弦の音
5.各種記号

この辺りを確認しながら、
右手のみで練習しましょう。
※ボーイングの練習です。


まずは、G線を全弓で弾いてみましょう。

この時に、
鏡を見たりして

1.弓が真っすぐ動かせているか
2.一定の位置で弾けているか(駒と指板の間)
3.姿勢は正しいか
4.足の裏は浮いていないか
5.肘や肩は上がっていないか

この辺りを確認しながら
練習してみましょう。


ボーイングに慣れたら
次はいよいよ練習曲です。

No.1~10(入門~初級)

まずは、色んな形で
ボーイングしていきます。


音をきれいにするためには
右手の基礎がとても大切です

この基礎を飛ばしてしまうと
いつまで経ってもきれいな音が
出づらくなってしまいます



No.1~No.10は、
最低2週間~1ヶ月は弾きましょう。
(慣れるまでしっかりやりましょう)


特に、No.1に関しては、
1ヶ月練習始めに行いましょう

ウォーミングアップとして
G線やD線のみのボーイングを
5分間行うのも良いです。


その時に、
弓の持ち方構え方など
基礎を気を付けましょう。

No.11~15(入門~初級)

いよいよ、左手の出番です。
音階をゆっくり弾いていきます。


もし可能であれば、指板に
5mmの丸シールを貼りましょう。

シールを貼ることで、
とっても練習しやすくなります。
(慣れたらはがしましょう)


そして、
左手の押さえ方
しっかりと確認しましょう。


C線やG線は弦が太いですので、
よりしっかり押さえないと
音がかすれてしまいます



そして、各指の幅を
確認しながら練習しましょう。

No.16~35(初級)

ここからは、
練習の始めに「音階(No.15)
を弾きましょう。


音階を弾くときは、
目標を1~2個設定して
練習しましょう。

目標の例は以下になります。

1.弓を一定の位置で弾く
2.弓を寝かせず、真っすぐ弾く
3.肘や肩を上げないようにする
4.なるべく楽に大きな音を出す
5.音程に気をつける
6.左指がバタバタしないようにする
7.姿勢を正す
8.音と音をなるべくつなげる
 等

ぜひ、音階を日課にしましょう。


No.16~35は、
移弦強弱弓の配分など
様々な基礎練習を行います。


1stポジションの練習ですので、
どんどん読譜になれましょう。

No.36~52(初級~)

ここからは、
拡張型」が出てきます。


「拡張型」とは、
左指の人さし指を伸ばして
左手を広げて押さえること
です。

拡張型には2種類あり、
ビックポジション
ハーフポジションがあります。


ビックポジションは、
半音上の音を取る型です。

ハーフポジションは、
半音下の音を取る型です。

基本的には、
ビックポジションは、
人さし指を残して
2~4の指を半音上に移動します。

ハーフポジションは、
人さし指のみを
半音下に動かします。
(2~4の指は動かしません)


なので、どちらも
人さし指を伸ばした形になります。


No.38では、
ニ長調の音階
も出ますので、
ぜひ弾いてみてください。

練習の仕方について

次に、
練習の仕方についてです。


まず、練習の基本手順
以下のような流れになります。

1.音符を読む
2.音を出してみる
3.ゆっくりのテンポで弾いて、テンポを上げていく

では、順番に解説します。

音符を読む

まずは、音符を読みます。

へ音記号は、
点と点の間が「ファ」
を表しています。

この「ファ」を基準に
まずは音符を読んで
音を把握しましょう

※読譜に慣れない内は、
ルビを振るのもありです。

音を出してみる

次に、楽器で音を出してみます。


指番号や、弓順(ダウンなど)
一緒に確認しましょう。


どんな音なのかを
いったん把握します。

ゆっくりのテンポで弾いて、テンポを上げていく

必ず止まらずに通せる
めちゃくちゃゆっくりなテンポで
弾いてみます。
(♩=約20~40など)


この時に、できれば
メトロノームを使って練習します。


弾けたら、約1~4ずつ
テンポを上げて練習します。
これを繰り返して、
目標テンポまで上げていきます。


全部通すのが難しければ、
2小節や4小節ごとに分けて
練習してあげます。


例えば8小節の曲でしたら、
以下のように練習します。

【8小節の曲の練習手順】
①1~2小節目を弾けるようにする
②3~4小節目を弾けるようにする
③1~4小節目を通す
④5~6小節目を弾けるようにする
⑤7~8小節目を弾けるようにする
⑥5~8小節目を通す
⑦8小節間を通す

ぜひ、このように分割して
練習してみてください。

さいごに

No.52まで進められましたら、
ぜひアヴェ・マリアなど
巻末の曲を弾いてみてください。


次巻(第2巻)は、
初級~中級者向けに書いています。


内容は今作と同じ形ですが、
ポジション移動を主に
練習していきます。


2nd~4thポジション、あとは
7thも練習曲に入れる予定です。


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