こんにちは、
チェロのくろです。
今回は、
「練習の仕方」および
「練習曲の進め方」について
お話していきます。
YouTubeメンバーシップでは、
練習曲集のレッスン動画を
随時配信しています。
ぜひ参考にしてみてください。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2022/09/チェロを一緒に-300x169.jpg)
練習の進め方について
はじめに(入門)
まずはじめに、
チェロの基礎知識を知りましょう。
1.チェロの構え方
2.弓の持ち方
3.ボーイングの仕方
4.各弦の音
5.各種記号
この辺りを確認しながら、
右手のみで練習しましょう。
※ボーイングの練習です。
まずは、G線を全弓で弾いてみましょう。
この時に、
鏡を見たりして
1.弓が真っすぐ動かせているか
2.一定の位置で弾けているか(駒と指板の間)
3.姿勢は正しいか
4.足の裏は浮いていないか
5.肘や肩は上がっていないか
この辺りを確認しながら
練習してみましょう。
ボーイングに慣れたら
次はいよいよ練習曲です。
No.1~10(入門~初級)
まずは、色んな形で
ボーイングしていきます。
音をきれいにするためには
右手の基礎がとても大切です。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2022/10/●運弓!().jpg)
この基礎を飛ばしてしまうと
いつまで経ってもきれいな音が
出づらくなってしまいます。
No.1~No.10は、
最低2週間~1ヶ月は弾きましょう。
(慣れるまでしっかりやりましょう)
特に、No.1に関しては、
1ヶ月練習始めに行いましょう。
ウォーミングアップとして
G線やD線のみのボーイングを
5分間行うのも良いです。
その時に、
弓の持ち方や構え方など
基礎を気を付けましょう。
No.11~15(入門~初級)
いよいよ、左手の出番です。
音階をゆっくり弾いていきます。
もし可能であれば、指板に
5mmの丸シールを貼りましょう。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2022/10/シール!!!!.jpg)
シールを貼ることで、
とっても練習しやすくなります。
(慣れたらはがしましょう)
そして、
左手の押さえ方も
しっかりと確認しましょう。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/06/左手の押さえ方-300x169.jpg)
C線やG線は弦が太いですので、
よりしっかり押さえないと
音がかすれてしまいます。
そして、各指の幅を
確認しながら練習しましょう。
No.16~35(初級)
ここからは、
練習の始めに「音階(No.15)」
を弾きましょう。
音階を弾くときは、
目標を1~2個設定して
練習しましょう。
目標の例は以下になります。
1.弓を一定の位置で弾く
2.弓を寝かせず、真っすぐ弾く
3.肘や肩を上げないようにする
4.なるべく楽に大きな音を出す
5.音程に気をつける
6.左指がバタバタしないようにする
7.姿勢を正す
8.音と音をなるべくつなげる 等
ぜひ、音階を日課にしましょう。
No.16~35は、
移弦や強弱、弓の配分など
様々な基礎練習を行います。
1stポジションの練習ですので、
どんどん読譜になれましょう。
No.36~52(初級~)
ここからは、
「拡張型」が出てきます。
「拡張型」とは、
左指の人さし指を伸ばして
左手を広げて押さえることです。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2022/10/無題.jpg)
拡張型には2種類あり、
ビックポジションと
ハーフポジションがあります。
ビックポジションは、
半音上の音を取る型です。
ハーフポジションは、
半音下の音を取る型です。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2022/10/チェロ弦の各指(拡張型)!-コピー-167x300.png)
基本的には、
ビックポジションは、
人さし指を残して
2~4の指を半音上に移動します。
ハーフポジションは、
人さし指のみを
半音下に動かします。
(2~4の指は動かしません)
なので、どちらも
人さし指を伸ばした形になります。
No.38では、
ニ長調の音階も出ますので、
ぜひ弾いてみてください。
練習の仕方について
次に、
練習の仕方についてです。
まず、練習の基本手順は
以下のような流れになります。
1.音符を読む
2.音を出してみる
3.ゆっくりのテンポで弾いて、テンポを上げていく
では、順番に解説します。
音符を読む
まずは、音符を読みます。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2022/05/音の読み方-300x169.png)
へ音記号は、
点と点の間が「ファ」
を表しています。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2022/10/へ音記号.png)
この「ファ」を基準に
まずは音符を読んで
音を把握しましょう。
※読譜に慣れない内は、
ルビを振るのもありです。
音を出してみる
次に、楽器で音を出してみます。
指番号や、弓順(ダウンなど)も
一緒に確認しましょう。
どんな音なのかを
いったん把握します。
ゆっくりのテンポで弾いて、テンポを上げていく
必ず止まらずに通せる
めちゃくちゃゆっくりなテンポで
弾いてみます。
(♩=約20~40など)
この時に、できれば
メトロノームを使って練習します。
弾けたら、約1~4ずつ
テンポを上げて練習します。
これを繰り返して、
目標テンポまで上げていきます。
全部通すのが難しければ、
2小節や4小節ごとに分けて
練習してあげます。
例えば8小節の曲でしたら、
以下のように練習します。
【8小節の曲の練習手順】
①1~2小節目を弾けるようにする
②3~4小節目を弾けるようにする
③1~4小節目を通す
④5~6小節目を弾けるようにする
⑤7~8小節目を弾けるようにする
⑥5~8小節目を通す
⑦8小節間を通す
ぜひ、このように分割して
練習してみてください。
さいごに
No.52まで進められましたら、
ぜひアヴェ・マリアなど
巻末の曲を弾いてみてください。
次巻(第2巻)は、
初級~中級者向けに書いています。
内容は今作と同じ形ですが、
ポジション移動を主に
練習していきます。
2nd~4thポジション、あとは
7thも練習曲に入れる予定です。