【チェロ】きれいな音の出し方

こんにちは、くろです!


今回は、よく質問される
「綺麗な音の出し方」です!


実は、チェロで綺麗な音を出すには、
気づかない落とし穴があります。


なので、綺麗な音を出す手順を、
公式LINE限定で紹介していきます。


綺麗な音を出すには、段階がある

チェロできれいな音を出してみたい!

これは、誰しも考える悩みの1つではないでしょうか。



チェロは、誰でも音を出すことができますが、
音色を綺麗にすることが難しい楽器です



そして、あの優しい綺麗な音を出すには、
段階をふむ必要があるんです。

その段階は以下の通りです。

①音を弾く時、弾いている位置より先を意識する
  ↓ ↓ ↓
②汚く大きな音を出せるようにする
  ↓ ↓ ↓
③弓の速度、位置を調整し、音色を決める

一番よく驚かれるのが、

綺麗な音を出したいのに、
汚くするの!?

と言われます。



ここがチェロの落とし穴で、
ただ綺麗な音を出すだけでは
貧弱な弱い音になる事が多いです。




その為、いくら技術があっても、
音程が当たっていても、
左手をしっかり押さえていても、


感動する綺麗なチェロの音を、
出せない場合が多いです。



逆に言ってしまえば、
これさえ出来てしまえば、
いつでもいい音でチェロを弾く事ができます。


では、実際にその方法をお話ししていきます!


①弾いている位置より先を意識する

これが第1難関で、非常に重要な内容です。


チェロは、弦を振動させて音を鳴らしています



なので、力で押さえつけたり、
弦と弓の接地面を意識しすぎると、
振動を止めてしまいます。




じゃあ、どのようにすれば、
弦の振動を止めずに、
音を響かせられる
のでしょうか。




答えは、弾いている場所より、
少し先を意識してあげます。



こちらの絵は、ダウンで弾いています。


いわゆる、お馬さんの目先に人参をぶら下げて、
それを追っているような形です。



これを、常にできるようにしていきます。



綺麗な音を弾くには、
響きを作る事が大前提なので、
これで響きを作る事に慣れていきます。



ちなみに、手元に意識が行くのはNGです。
音が固くなる大きな原因です。


固い音、地声で叫ぶような強い音を出すときは、
あえてここに意識を持っていきますが、
綺麗な音を出すときは厳禁です。



※もし分からなければ、
オンラインレッスンでも教えています。
興味のある方はぜひ。



ゆっくりな曲中で、
ずっと意識できたら次に進んでください。
※最終的には、速い曲でもできるようにしていきます。



②汚く大きな音を出せるようにする

①ができたら、②に進んでください。



こちらでは、汚く大きな音を、
響かせながら弾く練習
をします。



やり方は簡単で、
駒近く(sul ponticello)で、
大きな音を出し続けます。


この時注意するのが、

①音がかすれない事
②大きい音を出し続ける事
③全弓使えるようにする事



この3つに注意しましょう。



ですが、初めの内は全弓ではなく、
音が潰れない所までで大丈夫です。




そして、①と②を同時に
できるようにしていきます。

大体の目安ですが、
毎日2~3往復やってください。



そしてできるようになったら、
曲中のフォルテでも、
駒に寄せてゴリゴリ音を鳴らすようにします。

※雑味のある音です。



その際に、①でやっていたことも
同時進行でやって下さい。

少しずつ、フォルテを駒近で弾いても、
雑味が消えてきます。

その段階まで行ったら、
最後の仕上げに進みます。

③弓の速度、位置を調整し、音色を決める

ここまで来たら、
あとは脱力しつつ、弓の速度や音色を
曲ごとに調整してあげれば完成です。



音に少し雑味がある状態ですが、
人に聞かせたときに、
「綺麗な音!」と言われるようになります。



実は、自分で聞こえているチェロの音と、
人が聞いているチェロの音は違います。




例えば、自分の声を録音で聞くと、
違って聞こえますよね。
これと同じ現象が起こりやすいです。




なので、

雑音があるのに、綺麗に聞こえてるのかな…?


と思われる方も多いので、
綺麗な音が出せなかったり、
出し方を知らない方が多かったりします
※音大生やチェロの先生でも、知らない方はいます。



ちなみに、今回は綺麗な音の出し方の
工程の全貌をお伝えしましたが、


・ボーイングの仕方
・構え方
・脱力
・左手の押さえ方


といった基礎が成り立っていないと、
中々効果が出てきません。









【蛇足です】


今回の内容は、あまり大っぴらに教えたくないので、
公式LINEの特典にしました。
※皆さんも、ぜひ自分の武器にして、
良い音を鳴らせるようにしてみて下さい。