こんにちは!
チェロ講師のくろです。
今回は、効率的な練習法についてお話ししていきます!
ぜひこちらを参考にしながら、練習を進めてみてください!
チェロの効率的な練習法
練習を進めるとき、どのように練習をしているでしょうか?

最初から最後まで、何度か通しで弾いてみているよ!



なんとなく音符を見ながら、練習してみているかも?
実は、効率的な練習の手順というのがありますので、なんとなく練習するよりも効率的に上達することができます。
ただし、はじめてやる方は遠回りに感じる方も多いと思いますが、急がば回れという言葉があるように、しっかりと手順を踏んで練習することで、だんだん練習時間が短く済むようになります。
チェロの効率的な練習手順
チェロの練習手順は下記になります。
【練習手順の例】
①1小節目の音を確認する
②1小節目をゆ~っくりのテンポで、リズム通りに弾く
※メトロノームを使って、絶対通せるゆっくりなテンポで弾きます
③少しずつ、テンポを上げていく
※大体♩= 2~4 ずつ、テンポを上げていきます
④目標テンポで1小節目が弾けたら、2小節目を同じように練習する
⑤2小節目が弾けたら、2小節目までを通す
⑥次の2小節も同様の方法で練習する
⑦4小節目まで通す
⑧次の4小節も弾けるようにして、8小節目まで通す
⑨最後の4小節も弾けるようにして、12小節目まで通す


このように分割して練習することで、すべての小節に対してしっかり演奏することができるようになります。



この練習法に慣れるまでに
時間はかかりますが、
慣れれば非常に効率よく上達できます
ですので、何度も通して弾いて練習するよりも、早く上達できますし、曲の完成度も圧倒的に高くなります。
私自身やっている練習法ですし、音楽大学でもよく教えられる練習法です。
効率的な練習の進め方
次に、上達しやすくするための
効率的な練習の進め方です!
下記が効率的な練習の進め方です!
【上達しやすい効率的な練習の進め方】
1.はじめに基礎を身につける
2.音階と練習曲、曲をバランスよく練習する
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1につきましては、基礎の「キ」が身につくチェロ教材を強くオススメいたします。
基礎的なチェロの弾き方や知識を、網羅的に学びましょう。
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2については下記になります!
『音階』
①ハ長調2オクターブ
②ニ長調2オクターブ
③ト長調2オクターブ
④ヘ長調2オクターブ
⑤ハ長調3オクターブ 等
音階をおこなうときは、必ず目的・目標を持っておこないましょう。ただ弾くだけではなく、「弓をまっすぐ弾く」「音程に気をつける」「右手をなるべくブレないようにする」「肩甲骨を動かす意識を持つ」など、何か1つ目的や目標を定めてからおこないましょう。
『練習曲』
基礎の「キ」を終えた後の練習曲のオススメ
(チェロ学習サイトには、下記練習曲が収録されています)
・リー:40のやさしい練習曲 Op.70
・チェロテクニックVol.1(1~2巻)
~少し難しめ~
・シュレーダー:170の基礎的な練習曲
・チェロテクニックVol.2(3~4巻)
・ドッツァウアー:113の練習曲
・リー:40の旋律的練習曲Op.31
『曲』
基礎の「キ」を終えた後の曲のオススメ
・チェロのための2重奏曲集『クラシック名曲集~総集編~』
・くろのチェロ曲集「第1巻」(ピアノ音源付き)
※チェロ学習サイト収録曲
他にも、
・リー:22の非常にやさしい2重奏曲 Op.126
・ブレヴァル:チェロ・ソナタ第1番 ハ長調 Op.40
少し難しい曲に挑戦するのでしたら、
・クレンゲル:チェロ・コンチェルティーノ第1番 ハ長調 Op. 7
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番 メヌエットⅠ
もあります。
チェロのための2重奏曲集『クラシック名曲集~総集編~』
こちらには、ユーモレスクやカノン、
愛のあいさつやG線上のアリアなど、
有名な曲が多数収録されていますので、
楽しく練習しやすい曲集です。
もしオーケストラに入ることを
視野に入れている場合は、
ドッツァウアーやシュレーダー、
リーの40の旋律的練習曲Op.31
をしっかり練習してみましょう。