こちらでは、Op.12をベースに「ウェルナー・チェロ教則本 新装版」を作成していた際に、チェックの場面で1984年8月に初版発行された「ウェルナー・チェロ教則本 Ⅰ」のミスを多数発見したため、こちらに記載しておきます。
1984年初版発行された「ウェルナー・チェロ教則本 Ⅰ」の記載ミス一覧
・P.22:下から2段目1小節目冒頭、ダウンではなくアップ。
・P.26:上から5段目1小節目2~3拍目、スラーの記載漏れ。
・P.27:下から6段目1小節目「三度音程」、拍子記号の記載漏れ。
(拍子記号の記載漏れは、P.28四度音程、P.40イ短調やニ長調、P.44冒頭、P.47イ長調、P.50冒頭、P.56下から2段目5小節目(3拍子→4拍子の記載漏れ)など多々あるため、以後割愛)
・P.29:上から3段目3小節目冒頭、ダウンではない。(Op.12では無記載)
・P.53:No.10a、Andantino、音間違いの可能性大。2小節目4拍目は「シ♭」ではなく「ラ」、43小節目(1番下の段の後ろから2小節目)6拍目は「ミ」ではなく「ド」が本家の楽譜。なお、No.10bは正しい音符で書かれており、「嬰へ長調で同じように」と記載があるため、No.10aの楽譜の音符が違う。
・P.58:No.12b、6小節目3~4拍目のアクセントが抜けている。(No.12aにはアクセントが記載されている)
・P.58:下から5段目7小節目1拍目「ミ」のフラットが抜けている。
・P.59:上から5段目4小節目1拍目、サードポジションの記載位置が違う。(Ⅲ Pos.)正しくは、5段目3小節目3拍目に「Ⅲ Pos.」と記載。
・P.64:下から5段目3~4拍目「ファ」に付くはずのシャープが記載漏れ。
・P.64:下から3段目3小節目の繰り返し記号の記載漏れ。
・P.76:1~4段目最後の小節、1拍多い。(四分休符が不要)
・P.84:下から4段目4小節目、「1ma」の記載ミス。正しくは4小節目2拍目4つ目の音「ファ」の2の指の位置。
・P.84:下から3段目4小節目、「1ma」の記載ミス。正しくは4小節目2拍目4つ目の音「ラ」の2の指の位置。※1番下の段の4小節目は、「1ma」の記載が合っている。
ミスではないが、「ウェルナー・チェロ教則本 Ⅰ」が本編(Op.12)と違う形で掲載しているもの
・P.39:正規タイトル「No.3 PIECE OF EXECUTION.」から「No.3 MELODIC STUDY.」に変更されている
・P.46:正規タイトル「No.6 PIECE OF EXECUTION.」から「No.6 MELODIC STUDY.」に変更されている
ウェルナーのOp.12は、名作です。
右手のみの練習や音階、練習曲など、様々なテクニックがバランスよく身につく本は、中々ないです。
しかし、使用していて上記ミスが気になって仕方なかったことと、冒頭P.23から突然指番号が消える不自然さなど、解消したいことも多々ありました。
曲の内容は名作であり、Op.12は素晴らしいのですが、上記のように補訂に問題がありました。
そのため、Op.12をベースにして新装版を書きたいと常々考えておりました。
なお、個人的には指番号も1px(ほんの少し)ほど大きくしたいという事と、小節数があった方が教えやすいという事もありましたので、小節数なども追加し作成しております。
あと、古い内容(現在「エンドピン」と呼ばれているものは「脚」、現在「f字孔」と呼ばれているものは「f型響孔」など古い内容の記載あり)も一新しております。
指番号も、開放弦は数字の「0」、フラジオレットは「〇」が主流となっており、有名なドッツァウアー、リー、シュレーダーの練習曲など最近の楽譜では、そちらが採用されています。しかし、ウェルナーは開放弦もフラジオレットも「〇」で記載されており、違いが分かりづらいという面もあったため、開放弦は「0」に修正しています。
音符の大きさ等につきましては、なるべくそのままにして作成しておりますので、楽譜の音符自体に大きな変化はありませんが、より使いやすくなるよう制作しております。
