こんにちは、くろです!
皆さんは、「ウォーミングアップの組み方」について、
どう考えていますでしょうか?
弾く前の準備ができれば、それで十分!
そう考えている方も、多いと思います。
ちなみに僕もそうでした。
ですが、実はウォーミングアップを上手く使う事によって、
将来的に大きく上達する事ができます。
僕は、元々毎日たくさん練習していましたが、
効率的な練習方法が分からず、無駄な練習を繰り返していました。
なのでその頃の僕は
日々伸び悩むことが多かったです。
しかし今は、1日最低20~30分でも上達する事ができます。
是非とも、「ウォーミングアップの方法」を実践してみて下さい。
ウォーミングアップの構成は3つ
まず初めに、
ウォーミングアップの構成をお話します。
ウォーミングアップの構成は、以下の3つです。
①『音階』による補強と修正
②自身が弾き慣れている『速弾きの曲』
③『もっとも良い音が出せるフレーズ』を詰めていく
これに、チェロでいえばSevcikやCossmann、
ピアノでいえばハノンやチェルニーなどの練習曲を加えます。
①『音階』による補強と修正
まず大切なのが音階です。
音階には、いくつもの重要な要素があります。
・ベストフォームを探す
・その日の音程を安定させる
・楽器を響かせる練習をする
弦楽器、管楽器、ピアノ、声楽、すべてにおいて音階で一番大切なのは、
ベストなフォームで行えるようにする事です。
無駄な力が入らないようにし、
なるべく脱力した状態で行っていく事が大切です。
その上で、音程を安定させていきます。
これをウォーミングアップ時に行う事によって、
・その日1日の音程の取り方を調整(チェロでいえば左手)
・楽器&身体を鳴らせる(響かせられる)状態にする
・練習し始めに、脱力を意識できる
こういった効果が出てきます。
ただ音階をやってもうまくならない為、音程や脱力を意識しながら行いましょう。
※なるべく楽に、身体はだらーんと行う事が大切です。
②自身が弾き慣れている『速弾きの曲』
次に、自身が弾ける曲の中で、もっとも音が細かい曲を毎日弾きます。
重要なのは、「弾ける曲」から選ぶことです。
もし音が細かい曲を弾いたことが無ければ、
何か1曲選んでください。
ちなみに、チェロでオススメなのは、ウェルナーのP.35 Allegro G-durです。
そして弾く曲が決まったら、指をバタバタさせず、整然と弾くようにしましょう。
実は、速い曲は何十曲か練習するよりも、1曲を速く弾けるようにする方が上達が早いです。
逆に、1曲きちんと速く弾ければ、他の曲も弾けるようになります。
その為には、何度も何度も弾いて、慣れる必要があります。
(これをやらずに何曲も練習して、遠回りする人たちをよく見かけます…)
ウォーミングアップの時に、弾ける曲を1~2回弾くだけなので、
・弾ける曲なので、モチベーションが上がる
・そこまで苦労せず、指が回るようになってくる
という嬉しい利点があります。
大切なのは、1曲を毎日弾き続けて下さい。
そして、なるべく効率よくして、指をバタバタさせず弾きます!
毎日最高ラップを目指してみて下さい!
③『もっとも良い音が出せるフレーズ』を詰めていく
最後に、もっとも得意なフレーズを、ウォーミングアップで弾く事です。
色んな曲がある中で、「この曲のここが楽しい」「この曲のここが得意」
というのはあると思います。
それを毎日弾いて、自分が思い描いている最高の音を目指していきます。
その為に、一曲丸々ではなく、何かの曲のフレーズを抜き出してください。
(1分以内がベストです)
そして、そのフレーズを弾く時に、色んな奏法を試したり、
色んな奏者を真似してみたり、最低1年は同じフレーズを突き詰めていきます。
これをやる事によって、自分の理想の音色に近づけていく事ができます。
実は、沢山曲を弾くだけでは、音が綺麗になったり、
理想の音色に近づいたりはしません。
本来は、
①曲が弾けるようになる
②強弱やフレーズを付けられるようにする
③音色を突き詰めていく
というような工程を経ていくため、③に要する時間は少なくなります。
ましてや、チェロを始めたばかりであれば、③にかける時間はさらに少なくなります。
(曲数をこなした方が、楽器や読譜に慣れるので、1~2年目は曲数はこなした方が良いです)
そうした時に便利なのが「1つのフレーズを1年以上突き詰める」です。
これをやる事によって、音色の変え方はもちろん、音色との向き合い方も分かるようになります。
1年以上続けるのは大変ですが、たった数分であれば簡単に続けられます。
最後に
いかがでしたでしょうか!
ウォーミングアップだけで上達する方法をお伝えしましたが、
もっとも大切なのは、毎日数分でも楽器に触る事です。
むしろ、今日紹介した方法を短くすれば、1日10分以内で行う事も可能です。
(本当なら、10~20分やった方が、効果がしっかり出ます。)
ぜひやってみて下さい!