【豆知識】有名な弦楽四重奏曲を紹介します!

こんにちは、くろです!

弦楽四重奏曲って、何が有名なの?


こんな質問を生徒さんからよく頂くので、
今回は、有名な弦楽四重奏曲について紹介していきます!


弦楽四重奏曲を選曲する時の、参考にしてみて下さい!

目次

・オーストリア

シェーンベルクやブルックナー、バルトークも、弦楽四重奏を書いていたりします!

1.ハイドン

弦楽四重奏の父」と呼ばれるほど、様々な弦楽四重奏を書いています!

古典派の作曲家のハイドンですが、
ロシア四重奏曲の「冗談」や「鳥」、プロシア四重奏曲の「蛙」、
トスト四重奏曲の「ひばり」、
エルデーディ四重奏曲の「五度」「皇帝」「日の出」「ラルゴ」など、
様々な有名な曲を書き上げています!

今回は、ロシア四重奏曲「冗談」を載せておきます!
※最終楽章の終わりが冗談っぽくて、こういった副題がついたそうです。

2.モーツァルト

ハイドンと同じ古典派の、神童と呼ばれていた作曲家です!

ハイドン・セットと呼ばれる四重奏曲集の
「春」「狩り」「不協和音」は有名です!

他にも弦楽四重奏でも演奏できるディベルティメントや、
アイネクライネナハトムジーク(小夜曲)も有名です!
※こちらは弦楽合奏曲のような分類になるそうです。

今回は、弦楽四重奏「春」を載せておきます!

3.シューベルト

ロマン派の作曲家で、
歌曲を多く作曲したことから「歌曲王」とも呼ばれています!

弦楽四重奏曲として有名なのは、
「死と乙女」「ロザムンデ」です!

特に有名なのは「死と乙女」で、衝撃的な冒頭から始まり、
死を呼びかける死神と必死にあらがう乙女を描いた曲となっています!

シューベルトの弦楽四重奏は、
他の弦楽四重奏と比べて長大で技巧的なのも特徴です!

今回は、「死と乙女」の動画を載せたいと思います!

・ドイツ

1.メンデルスゾーン

ロマン派を代表する作曲家で、
ピアノやオルガンの名手としても有名です!

メンデルスゾーンは6曲の弦楽四重奏曲を作曲しており、
その中でも第2番や第6番はよく演奏される事が多いです!
※メンデルスゾーンは1~6番まで好まれているため、どの曲も演奏されます。

今回は「第6番」を載せたいと思います!

2.ブラームス

ロマン派の作曲家で、ドイツの「三大B」と称される有名な作曲家です!
※バッハ(Bach)、ベートーヴェン(Beethoven)、ブラームス(Brahms)の3人の事です!

ブラームスは弦楽四重奏曲を3曲書き上げており、
どれも技巧的にも合わせるのも難しい曲となっています!

今回は「第2番」を載せたいと思います!

3.ベートーヴェン

音楽史上でとても重要な作曲家であり、ピアニストとしても有名な方です!

古典派のベートーヴェンは、16曲の弦楽四重奏曲を作曲しており、
初期、中期、後期と分けられて称されています!

弦楽四重奏曲は、「ラズモフスキー」「セリオーソ」
「大フーガ」などがありますが、
初期から後期までの移り変わりを弦楽四重奏で感じることができます!

弦楽四重奏を学ぶ上で、欠かせない曲の1つです!
今回は「ラズモフスキー第1番」を載せたいと思います!

4.シューマン

ロマン派を代表する作曲家です!

弦楽四重奏曲は3曲書かれており、切ない音や激情にかられた音など、
様々な顔を見せる曲が多いです!

今回は「第3番」を載せたいと思います!

・フランス

1.ドビュッシー

有名な近現代の作曲家で、ピアノ曲など多くの曲を残しています!

弦楽四重奏曲は非常に有名な曲で、独特な旋律法と、
機能和声にとらわれることのない自由な和声
が特徴的な作曲家の曲です!

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2.ラヴェル

ボレロを作曲した事でも有名な近現代の作曲家で、
管弦楽の魔術師とも言われています!

そのオーケストレーションは素晴らしく、弦楽四重奏でも発揮されており、
重厚な和音や独特な和声を感じる事のできる曲になっています!

3.フォーレ

ロマン派を代表する作曲家です!

この弦楽四重奏曲は、フォーレの最後の曲でもあり、
唯一ピアノを含まない弦楽曲です!

最後の曲という事もあり、哀愁が漂う曲となっています!

・ロシア

1.ボロディン

ロシア5人組の作曲家の1人で、医師でもありました!

弦楽四重奏曲は2曲書いており、特に第2番は有名です!

ボロディンが妻に愛を告白した20周年の記念に贈った曲で、
バイオリンとチェロの掛け合いが素敵な曲です!

2.チャイコフスキー

「眠りの森の美女」など有名な曲を多数書いている、
ロマン派の作曲家です!

弦楽四重奏曲は3番まで書かれており、
特に第1番の第2楽章「Andante cantabile」は有名です!
(単体で演奏されることも多いです)

今回は、「第1番」を載せたいと思います!

3.ショスタコーヴィチ

近現代を代表する作曲家です!

重く重厚な曲が多く、第15番まで書かれています!

その中でも、第3番、第8番、第11番がよく演奏されます!
特に、第8番はよく演奏されるのを聞きます!(個人的には2番も好きです)

今回は、「第8番」を載せたいと思います!
※2楽章がかっこいい!!っていう人も多いです。

4.プロコフィエフ

近現代を代表する作曲家の1人です!

2曲の弦楽四重奏曲を残していますが、
どちらも演奏技術がかなり必要な曲です!

今回は、「第1番」を載せたいと思います!

・チェコ

1.ドヴォルザーク

「新世界」や「ユーモレスク」で有名な、ロマン派の作曲家です!

弦楽四重奏曲は第14番まであり、有名なのは「アメリカ」で知られる第12番です!
ドヴォルザークがアメリカ滞在中に書いた作品として有名です!
(交響曲第9番やチェロ協奏曲もほぼ同時期に書かれています)

今回は、「第12番」(アメリカ)を載せたいと思います!

2.スメタナ

「モルダウ」を作曲したことで有名な、ロマン派の作曲家です!

弦楽四重奏曲は2曲書いており、有名なのは第1番の「わが生涯より」です!
ビオラのソロから始まる劇的なこの曲は、最近色んな所で演奏されています!
(よくドヴォルザークの曲とセットで演奏されています)

今回は、「第1番」(わが生涯より)を載せたいと思います!

・フィンランド

1.シベリウス

「フィンランディア」を作曲した事で有名な、ロマン派の作曲家です!

有名なのは「ニ短調 作品56(内なる声)」で、
北欧の寒さや風景、重い雲や澄んだ空気を感じさせる曲です!

今回は、「ニ短調 作品56(内なる声)」を載せたいと思います!
※始まりのバイオリンとチェロの掛け合い、その後のユニゾンがたまらない曲です!

2.グリーグ

ペールギュントの「朝」を作曲したことでも有名な作曲家です!

この弦楽四重奏曲は、重厚で長大な作りになっており、
特に1楽章の始まりはとても印象的です!

・最後に

いかがでしたでしょうか!

他にも探せば色々あるんですが…
(ニーノ・ロータとか、吉松隆さんの「アトム・ハーツ・クラブ」とか)

今回はなるべく有名な曲の「オススメ」を選んでみました!
弦楽四重奏曲を選ぶ時に、参考にしていただけたら嬉しいです!

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