こんにちは、くろです!
今回は、よく質問される
「綺麗な音の出し方」です!
実は、チェロで綺麗な音を出すには、
気づかない落とし穴があります。
なので、綺麗な音を出す手順を、
公式LINE限定で紹介していきます。
綺麗な音を出すには、段階がある
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/1324215-e1621315588850.png)
チェロできれいな音を出してみたい!
これは、誰しも考える悩みの1つではないでしょうか。
チェロは、誰でも音を出すことができますが、
音色を綺麗にすることが難しい楽器です。
そして、あの優しい綺麗な音を出すには、
段階をふむ必要があるんです。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/チェロ1-1024x683.jpg)
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/チェロ1-1024x683.jpg)
その段階は以下の通りです。
①音を弾く時、弾いている位置より先を意識する
↓ ↓ ↓
②汚く大きな音を出せるようにする
↓ ↓ ↓
③弓の速度、位置を調整し、音色を決める
一番よく驚かれるのが、
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/06/1311902-e1623543668295.png)
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/06/1311902-e1623543668295.png)
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/06/1311902-e1623543668295.png)
綺麗な音を出したいのに、
汚くするの!?
と言われます。
ここがチェロの落とし穴で、
ただ綺麗な音を出すだけでは
貧弱な弱い音になる事が多いです。
その為、いくら技術があっても、
音程が当たっていても、
左手をしっかり押さえていても、
感動する綺麗なチェロの音を、
出せない場合が多いです。
逆に言ってしまえば、
これさえ出来てしまえば、
いつでもいい音でチェロを弾く事ができます。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/KuroCello様アイコン透過縁あり-e1622787671231.png)
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/KuroCello様アイコン透過縁あり-e1622787671231.png)
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/KuroCello様アイコン透過縁あり-e1622787671231.png)
では、実際にその方法をお話ししていきます!
①弾いている位置より先を意識する
これが第1難関で、非常に重要な内容です。
チェロは、弦を振動させて音を鳴らしています。
なので、力で押さえつけたり、
弦と弓の接地面を意識しすぎると、
振動を止めてしまいます。
じゃあ、どのようにすれば、
弦の振動を止めずに、
音を響かせられるのでしょうか。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/はてな?.jpg)
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/はてな?.jpg)
答えは、弾いている場所より、
少し先を意識してあげます。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/06/いいパターン-1024x576.jpg)
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/06/いいパターン-1024x576.jpg)
いわゆる、お馬さんの目先に人参をぶら下げて、
それを追っているような形です。
これを、常にできるようにしていきます。
綺麗な音を弾くには、
響きを作る事が大前提なので、
これで響きを作る事に慣れていきます。
ちなみに、手元に意識が行くのはNGです。
音が固くなる大きな原因です。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/06/ダメなパターン-1024x576.jpg)
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/06/ダメなパターン-1024x576.jpg)
固い音、地声で叫ぶような強い音を出すときは、
あえてここに意識を持っていきますが、
綺麗な音を出すときは厳禁です。
※もし分からなければ、
オンラインレッスンでも教えています。
興味のある方はぜひ。
ゆっくりな曲中で、
ずっと意識できたら次に進んでください。
※最終的には、速い曲でもできるようにしていきます。
②汚く大きな音を出せるようにする
①ができたら、②に進んでください。
こちらでは、汚く大きな音を、
響かせながら弾く練習をします。
やり方は簡単で、
駒近く(sul ponticello)で、
大きな音を出し続けます。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/06/駒近で弾く.jpg)
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/06/駒近で弾く.jpg)
この時注意するのが、
①音がかすれない事
②大きい音を出し続ける事
③全弓使えるようにする事
この3つに注意しましょう。
ですが、初めの内は全弓ではなく、
音が潰れない所までで大丈夫です。
そして、①と②を同時に
できるようにしていきます。
大体の目安ですが、
毎日2~3往復やってください。
そしてできるようになったら、
曲中のフォルテでも、
駒に寄せてゴリゴリ音を鳴らすようにします。
※雑味のある音です。
その際に、①でやっていたことも
同時進行でやって下さい。
少しずつ、フォルテを駒近で弾いても、
雑味が消えてきます。
その段階まで行ったら、
最後の仕上げに進みます。
③弓の速度、位置を調整し、音色を決める
ここまで来たら、
あとは脱力しつつ、弓の速度や音色を
曲ごとに調整してあげれば完成です。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/脱力方法-300x169.png)
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/脱力方法-300x169.png)
音に少し雑味がある状態ですが、
人に聞かせたときに、
「綺麗な音!」と言われるようになります。
実は、自分で聞こえているチェロの音と、
人が聞いているチェロの音は違います。
例えば、自分の声を録音で聞くと、
違って聞こえますよね。
これと同じ現象が起こりやすいです。
なので、
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/237571.png)
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/237571.png)
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/237571.png)
雑音があるのに、綺麗に聞こえてるのかな…?
と思われる方も多いので、
綺麗な音が出せなかったり、
出し方を知らない方が多かったりします。
※音大生やチェロの先生でも、知らない方はいます。
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/4396378_s.jpg)
![](https://kuro-cello.com/wp-content/uploads/2021/05/4396378_s.jpg)
ちなみに、今回は綺麗な音の出し方の
工程の全貌をお伝えしましたが、
・ボーイングの仕方
・構え方
・脱力
・左手の押さえ方
といった基礎が成り立っていないと、
中々効果が出てきません。
【蛇足です】
今回の内容は、あまり大っぴらに教えたくないので、
公式LINEの特典にしました。
※皆さんも、ぜひ自分の武器にして、
良い音を鳴らせるようにしてみて下さい。